ホンダ 新型Nbox 3Dスキャンしました!!

先日モデルチェンジしたNboxを他社様オリジナルエアロ開発の為、出張3Dスキャンしてきました。

スキャンするためにマーカーといわれる位置合わせ用の目印シールを全体に貼るのですが、はがす時に

新車に引っ掻き傷をつけては大変なので今回はボディー全体にマスキングテープで覆い、その上からシールを貼りました。

フロントハーフスポイラー、サイドステップ、リアハーフスポイラーを制作予定なので、下回りをスキャンしていきますが

底面の取付位置を撮るのはリフトで上げないと撮れないのが、この固定式3Dスキャナーの難点。

精度は良いのですが、使い勝手があまりよろしくないのです。

かといって、ハンディースキャナーも車をスキャンするとなると精度の問題とかデータ量が膨大になるとか、

色々と問題があった経験が。。。 1千万以上する機種はおそらく良いかと思いますが。。。

というわけで、リフトをお借りして無事スキャン完了でした!!

しっかりと精度よくスキャンできたか確かめるため、Nboxの全幅1475mmを確認。

データを解析してみると1475.5mmでした。許容範囲ということで合格。

物が大きいとデータ量がハンパ無く多いので、スキャンデータを軽くする作業。

水平、軸、車高を合わせて、今日の作業は終了で!!

3Dスキャンのみのご依頼もお受けいたします。

その場合の最低限の環境としては、

1.直射日光、雨風、が入らない

2.対象物プラス2メートルのスペース、電源があること

3.車の場合、底面をスキャンする場合はリフトがあること

です。

お問合せ、お待ちしております!!

では!!

3Dプリンター 導入しました!!

7月に3Dプリンターを導入しました。以前、スキャナーで取り込んだスバルBRZのバンパーを試にプリントしてみました。

一番粗い積層ピッチ 0.25ミリでの出力でも結構いけてます。

造形可能サイズは30×30×30センチですが、エアロパーツなどの大型のものは分割して出力して後でドッキングします。

ただ、この10分の1スケールのバンパーを造形するのに約4時間かかるので

大きいバンパーなどは何日?ってなことになりますので、

造形サイズが比較的大きいものは発泡の塊を切削する方が時間もコストもかかりませんが細かなディテールが発砲スチロールの切削では難しいので、

3Dプリンターを部分的に使うのもよいかもしれませんね。

この3Dプリンターの良いところ、切削、アナログの手作業部分の使い分けが今後の課題ですね。

3D デジタルものづくりへの挑戦!!

弊社が3Dスキャナーを導入して早3年。

魔法の機械だと勘違いして導入したものの、

自動車全体のスキャニングともなりますと

これが結構大変で、試行錯誤しているうちに結構な月日が流れちゃいました。

現在弊社ではFRP製のエアロパーツは開発も生産も手作業をメインでやっておりますが、

今後はデジタルを取り入れ、従来のアナログでのモノづくりとの良いとこ取りをしていきたいと思います。

開発ワークフロー NO:5

オス型のマスターモデルに離形処理(WAX)を塗布後、

型ゲル(ブルー)をガンで吹き付けます。

その上から、型用の樹脂を含浸させたガラス繊維を積層し、丁寧に泡を抜いていきます。

1枚ずつ硬化させながら積層していきます。

2枚目以降は別の種類の型樹脂で積層し、型割面も積層します。

積層した後、バリをサンダーでカットして、積層していった雌型から

マスター型を脱型し、表面を磨きます。

そして、WAXを4.5回塗布します。

出来上がった雌型から最初の1個目を車に取り付けて、

カットライン、穴位置を決めます。

その後、雌型にもう一度その製品をはめて、カットラインを雌型に

ケガキをいれて完成です!!

マスター型から4か月の期間がかかりました。。

 

今まで制作した中では一番大きなバンパーでした!!

 

開発ワークフロー NO:4

クレイ造形が完了後、石膏にて型を取ります。

その後、FRPを積層するのですが、表面が石膏ですと、型に張り付いて

型から抜けなくなりますので、張り付かないように薄い膜になる液体(緑色)をガンで吹き付けます。

石膏型から脱型したマスターモデルです。

ここから、表面処理をしていきます。

表面処理して、そのまま一方向で抜けない部分を分割するため

板などで仕切ります。

その後、WAX、離型剤を塗布します。

 

開発ワークフロー NO:3

当然のことながら、ボンネット先端のラインが現行スピンドルグリル上部

と合わないので、ライン合わせのためのパーツ部を造形。

 

 

 

 

 

 

ピンピンだった角のエッジを仕上げます。

 

 

 

 

 

 

 

開発ワークフロー NO:1 

開発ワークフロー

レクサス RX 初期型→20 現行フェイスバンパー

 

2016年10月下旬から開発スタートしたレクサスRX初期型。
今回は、現行スピンドルグリルを装着できるバンパーとリアハーフスポイラーの開発いうことで新商品ができるまでのワークフローを何回かに分けてアップしていきたいと思います!!
まずは、デザインの要となる現行RXのバンパーのグリル部分をぶった切り加工!!
スピンドルグリルをつけるための純正形状などが細かすぎて、3DスキャナーでスキャンしてCAD上でモデリングするのは困難と判断。
インダストリアルクレイという工業用の粘土で造形することにしました。この粘土は約60度に温めると柔らかくなり、常温でカチカチになる自動車ボディー開発でよく使われる材料で、盛り付けたり削ったりが容易にできるのですが、美しい形状を作ったりするには熟練の技と形状を作るノウハウ(基準を作りながら造形する工程など)がないと、なんじゃこりゃああああ!っていう仕上がりになってしまします。それに余計な時間がかかってしまします。
というわけで今回は、弊社協力工場さんの熟練モデラーさんにお願いしました。
最初の作業は、定盤という水平の鉄床の上に車を乗せ、床に合わせてレベルを調整することからです。
グリルの位置が決まったら底面の基準を作り、木や発泡スチロールなどで粘土を盛り付ける土台を作ります。
あとは、ラフスケッチなどを参考に、打ち合わせて造形開始!!
ipadのお絵かきソフトを使ったり、実際に粘土でニュアンスをモデラーさんに伝えたりと何度もやり取りを重ねながら進めていきます。

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